落語に疲れた身体を回復させるのは、やはり映画しかない。
(また、映画の話題と小紫蝶さんに笑われるが、仕方ない。トラブルストーリーはそうそうない。)
もう四半世紀前の映画だが、『ベスト・キッド』は結構いい線いっている。20代後半に観ている。
日本、しかも沖縄が柱になっているところがはずせない。日米でヒットした。
それが、今回25年ぶりにリメイクされた。
前回のパット・モリタ役をジャッキーチェン。少年役(名前を覚えてない。エドワードファーロング似の少年)をウィル・スミスの息子がやっている。試写会で観た。
元作を知っている者は、結構楽しめる。知らなくても期待さえしなければ、楽しめる。
元作でのペンキ塗りや、必殺技が、今回は変えられている。ネタばれなので書かない。
ウィルスミスの息子は運動神経がズ抜けていい。金にあかせてトレーニングしている。自己管理もトレーナーが付いている(に違いない)。
ジャッキーチェンはパットモリタにはるかに及ばない。彼に脇役は似合わない。否、出来ない。
パットモリタがいかに良い俳優だったか、改めてわかる。ちなみに『ベストキッドの』パットモリタ役は、初め三船敏郎に行ったらしい。ところがあまりにバカバカしいと感じた三船敏郎は断った。後々に大ヒットして悔しがったらしい。
ただし、ヒットして234まで出来た。他の映画の例にもれず、1を汚した。
今回のリメイク版は、日本から中国に代わっている。
アメリカが最重要視している国が変わっていることのメタファーと読んだ。
ただし、映画レベルで行くとまだ日本の方が勝っている。今回の北京ロケ。エキストラのレベルがあまりに低い。50年前の日本映画のエキストラ並み。
ちなみに、ハリウッドに出ている日本人俳優でベスト1を挙げるなら、このパットモリタか早川雪舟で決まり。