近頃、腹たつことが多いが、一番腹が立ったのが『楽天』。
『楽天』では社内の公用語は英語にするらしい。冗談は顔だけにしてほしい。(古いね)
話題性がほしいのだろうか?社長がここまでバカだったとは思わなかった。
私は自分自身をリベラル派だと思っていたが、ここの社長を軸に考えると、かなり右派かもしれない。
地球上でヨーロッパ系の言葉が『国語』『公用語』でない国は極めて少ない。大陸別で見ても先住民の言葉がそのまま『国語・公用語』になっているところはない。アフリカ、南北アメリカ、オーストラリア。
アジアはかろうじて中国があるが、この国も言語では漢民族に駆逐されている。でも欧州系でないだけ珍しい。
それだけ言語は地球レベルで考えると、欧州圏に席巻されている。植民地時代の嫌な遺産。
日本語が『国語・公用語』として残っているのは稀有な例。
日本語も危機的な状況が2度ほどあった。
1回目が、明治政府が出来上がった時。公用語を『英語』にしようと考えたものが少なからずいた。初代文部大臣の森有礼もその一人。かなり真剣に考えられていた。
教育史をふりかえると出てくる。
『日本語』が救われたのは、列強の植民地にならなかったから。
歴史のあやで、植民地になっていたら、即OUT。
フィリピン、マレー半島、インドネシア、パキスタンの例が物語っている。あのインドでさえ『国語・公用語』は英語。
2回目が1946年。占領軍は積極的に英語の『公用語』を考えていた。新聞をローマ字表記にすることを進めていた。
軍事政権から解放された知識階級。オピニオンリーダーたちも推進派に回った。
結局『日本語』は『国語・公用語』として残った。(詳細略)
で、今回の『楽天』の愚行。
実は、言語を転換するのはそう難しいことではない。ものの20年あれば出来る。
琉球、北海道がいい例。ここでは日本語が現地語を完全に駆逐した。朝鮮半島はあと10年というところで助かった。
右翼が動き出せば賛同してもいい。水戸の浪士は仙台に潜伏せよ。本居宣長はどうした。小林秀雄はどこにいる。(もう死んだか。)
参考:『日本語が亡びるとき』-英語の世紀のなかで-水村美苗