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『カサブランカ』

 映画の話でも。
 『カサブランカ』約30年ぶりに観た。…30年ぶりくらい。私の記憶ほど当てにならないものはない。
 大きなスクリーンで観た記憶はあるが、いつ頃どこで観たかは覚えてない。

 ハンフリーボガードはそんなにカッコよくない。以前観たときも思ったが、バーグマンの夫の方がよっぽどカッコいい。
 顔はでかいし、背は低いし。H.ボガードがいたから、ダスティンホフマンやアルパチーノが出てくるんだろう。いわゆるショーティ。でも、味はある。圧倒的な存在感がある。スクリーンに出てくるだけで映画館が揺れる。
 イングリッドバーグマンも騒ぎ立てるほど美人というほどではない。存在感は確かにある。

 この作品が戦時中に作られたのが凄い。まだナチスと戦争しているころこんな映画を上映してるんだからアメリカ映画界は大したもんだと思う。もし間違ってドイツが戦勝国になっていたら『カサブランカ』関係者はヒトラーに八つ裂きにされていた。
 そう考えるとチャップリンの『独裁者』はもっと凄い。ヒトラーは『独裁者』で激怒したらしいから。命がけで映画作ってる。

 日本上映はさすが戦時中はむりだったようで、1946年。当時封切映画で『カサブランカ』を観た日本人の感想を聞いてみたい。
 
 「昨日はどうしてたの」
 「そんな昔のことは覚えてない。」
 「今夜はどうするの」
 「そんな先のことはわからない。」

 「肝の瞳に乾杯」

 『時の過ぎゆくままに』

 等々の名セリフがぽんぽん飛び出す。

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2010年03月13日 09:06に投稿されたエントリーのページです。

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