« 足枷(あしかせ)をはずす | メイン | 『ローマの休日』に関する一考察 »

エキスパート

 理科の学習をしているとどうしてもフィールドワークが必要になる。フィールドでいろんな教材を調達しなければならないから。
 動植物、岩石等々。自分の知識の限界を知ることになる。そんなにいろんなことを知っているわけではない。でも学習では要求される。
 そこでその道の達人達を頼ることになる。達人探しに東奔西走。
 しかし、その道の達人がめったやたらには居ない。

 『犬も歩けば棒に当たる』であちこち探していると、達人に出会う。
 夏以降、出会った達人達は

 ① 『淡水魚』の達人。捕獲方法から飼育方法までよくご存じ。どこに行けば何が居るまでよく知ってる。おかげで学校に淡水魚がたくさん泳いでいる。

 ② 『園芸植物』の達人。園芸屋さんだから知ってて当たり前だが、園芸植物のことなら大概教えてくれる。庭がまるで植物園状況。いろんな珍しい園芸植物を持って帰れという。今度もらいに来ます。と言って辞退した。
 庭が教材の宝庫。先日教材のリュウキュウアサガオを貰うついでに、無花果まで貰った。無許可で(笑)。子ども達に食べさせたら大喜びされた。

 ③ 『岩石』の達人。石材屋さんだから知ってて当たり前だが、堆積岩から火成岩、変成岩まで鑑定の眼には驚く。いろいろ尋ねて帰りがけに御影石(花崗岩)の塊を貰った。バイクで持って帰るのに往生した。砕いて子ども達に配ることにする。ひとかけらン千円とハッタリかませば異常に大切にする(笑)。

 ④ 地域天然記念物になりそうな大きな桂花木(けいかぼく)を門柱にしているおじいさん。地域の人も家族もこの桂花木の価値を知らなさすぎる。ン百万はする。ぶっきらぼうに門柱にしている。価値をしってる窃盗団に持っていかれるかもしれない。

 達人(エキスパート)達に話を聴くのは楽しい。蕩々と専門家の知識を話してくれる。間違いなく60以上の年齢を重ねている。ステキなおじいさんばかり。

 どうしても逢いたいおじいさんが居る。野生の鴨を手なずけているおじいさんがいたらしい。噂だけ聞いた。今は見あたらない。探す手段がない。知り合いになりたかった。残念。

 ③と④のおじいさんは最初とても取っつきにくかった。俗に言う頑固じいさん。固かった。
 石屋だから仕方がない(笑)。

About

2009年10月06日 20:18に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「足枷(あしかせ)をはずす」です。

次の投稿は「『ローマの休日』に関する一考察」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.32