映画『オーストラリア』。最近映画館にもようやくいけるようになった。『ターミネーター4』『三国志』そして今回『オーストラリア』。
ニコールキッドマンとヒュージャックマン。Nキッドマンは往年の美しさはないものの40代であの美しさはまだまだイケル。以前トムクルーズとアメリカ開拓を描いた映画があった(名前は忘れた。)あれと似ている。オーストラリア開拓の映画。
開拓映画はどれもそうだが先住民の描き方が微妙な問題となる。これは結構アボリジニを描いてはいるが、不足だろう。アボリジニをスポーツハンティングした国家、アボリジニの子どもを同化政策の元に家族から無理矢理引き離して白人文化圏に拉致、教化した国家の視点の描写が少ないと思う。最後に字幕が出て謝罪はしてるものの…。
私の認識不足だが、日本軍はオーストラリアを空襲して町を破壊している。オーストラリアと戦ったことは知っていたが、空襲までは知らなかった。史実なんだろう。北・西は中国、東はハワイ、そして南はオーストラリアまで空襲していたとは。いやはや…。
映画は反日的な要素が盛り込まれていた。やられた側の思いはそうなんだろう。
アボリジニの描き方も今ひとつだと思う。霊能師として登場するが違和感を感じる。まぁフィクションの娯楽映画にケチ付けたって始まらないが、もっとアボリジニの描き方に迫って欲しかった。
オーストラリアは流刑の大陸(『俊寛』と似ている)で先住民をスポーツハンティング虐殺してカンガルーはじめとして天敵がいない諸動物を大量虐殺ハンティングした国家であること。を記憶にとどめておく必要がある。そういう国家が日本の捕鯨に対して、はたしてあれだけエキセントリックになれるのか。映画を観ながらふと感じた。
ヒュージャックマンが若い頃のクリントイーストウッドに似ていた。『ローハイド』『荒野の用心棒』の頃。かなり意識していた(と思う)。
そう大した映画ではない。でもソラリアで500円は安いかな。500円ではオススメ。1800円払う映画ではない。DVDで十分。
映画が始まる前に30秒ほど3~4行の英語でのメッセージが入ってる。日本語字幕がない。何故和訳してないんだろう。気になる。理解は英検2級1級クラスの力量がないと無理。こえび夫に和訳して貰いたい。