第Ⅱ章 次男
ここでキーパースン:次男が登場する。
私は人生で、何度腕時計を無くしているか解らない。
で、Ωシーマスターを孫まで代々譲ることにした。
私のやせ細った腕のサイズが、合うか心配だったがピタリとはまった。
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営業マンの腕にとても似合う。
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それから約二年。
躁ゾーンに突入したので、お守りのために腕時計を貸してもらうことに。
「例の時計貸してくれん?」
返信なし。
「どうしたと?」
返信なし。
数日後返信あり。
「実は3月になくした、ゴメン。」
愕然。
一気に鬱ゾーンへ。
79万円はいたい。
(つづく)