この時期になると1年を振り返っての「ことば」の大賞が話題になる。
若者言葉・流行語をどうこう論(あげつら)う気にはならないが、
過去感服した言葉が二つある。
一語目。『ガラケー』
『ガラパゴス携帯』 → 『ガラ携』 → 『ガラケー』
最初に『ガラケー』を聞いたのは5年ほど昔。もちろんデジタル機器は不必要な生活。
『ガチャポン』『ガラクタ』のように買える携帯電話と解釈していた。
どうも違うようで、話題の中で
「ガラパゴスって知っとお?」
「ダーウィンが『種の起源』に気付いた。南太平洋の孤島やろ。」
まわりがどっと笑った。
笑わせた気が無いのに、笑われるのは気分のいいものではない。
もつれた糸が解きほぐれて、
「進化が止まった携帯」にたどり着くまで約5分。
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ただ、『ガラ』を名付けた若者に感心する。
「進化が止まった」を → 「ガラ」と一言でたたみ込む感性に敬服した。
誰だろう?賛辞したい。著名なコピーライター?
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二語目 『フロリダ』
知らないのは私くらい、もしくは私の同世代の方々。
若者達へのラインの滲出はただ事ではないようだ。高校生をお持ちの親御さんの嘆きが、
『ライン』に凝縮されているようだ。
マンツーマンならまだしも、マンツーエブリだから、ただ事ではない。
世界中に拡散してるから人類の大きな損出なのかもしれない。
ただ、人類は進化の速度が速すぎるから丁度いいブレーキにもなっている。
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で、『フロリダ』。
ラインがジャカスカ舞いこんできている時、お風呂に入るからちょっと離脱する。
を『フロリダ』と表現。笑った。
若者言葉になれるのに時間がかかるが、いや永遠に慣れないけど、
彼らの鋭敏な感性に噴き出す言葉もある。
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今年の流行語大賞も半分は知らない。
『35億』はなんとなくお笑いネタだとは気がつく。
『ピコ太郎』や『8.6バズーカ』にまだ好感を持っている。彼らはどうなってるのだろう?
爺は偏屈だね(笑)。
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「ら」抜きことばが主権をもつ日もそう遠くない。
現代国語、もしくは古文で
「ほんの少し前まで「食べれる」を「食べられる」。
「観れる」を「観られる」。「与えられる」を「与えれる」と表現していました。」
(まちがいさがし) ※ 答は脚注
三省堂『新明解国語辞典 第八版』に載ってそう。あなおとろし。
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次回は「マレーシア・シンガポール映画特集」のココロだぁー!
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全文間違い。前二句は正解になる日も近い。