« またまた、投稿あり | メイン | 『マイティー・ソー』最新版 ※ネタばれあり »

【小相撲】(大相撲ではありません)

 私のブログではありません。
 どうやら、文章表現の楽しみに気付かれたようです。
 約、2週間も続けると、苦痛になるのに(笑)。
 しかし、ロジックがとてもしっかりしてます。
 小学生の頃〇〇作文の優秀賞とってるに違いありません。
 本日も編集は一切しておりません。(勘朝)

 =================

 福岡では ただいま大相撲九州場所が開催されております。街でも時々お相撲さんを
見かけることがございます。
まあー彼らは目立ちます。あの体系と着物姿そしてマゲを結っています。
非常に目立つ外観ですが 目立つのはそれだけでない様に思われます。
目立つのは 彼らの日々の精進・稽古から生まれるアスリートだけが放つ独特のオーラ
の為かと思われます。
まあ 目立っんですなぁ。
 数年前の今時分でした。私が 博多から篠栗に向かう電車に乗っていますと 
吉塚駅から一人の若いお相撲さんが乗ってきました。この電車は、朝夕は混みますが昼
間はがら透きです。
その車両には5・6人の乗客です。市内を電車で移動するのはあまり上位の番付のお相撲
さんではございません。
その体は 一般の人よりは大きいのですがまだまだお相撲さんの体系ではありません。
マゲは、やっと結える程度。
入門後1.2年というぐらいでしょうかね、顔にはまだ幼さが残っております。目は少年
の目です。

 彼は 私の斜め前に座り しばらくすると 手に提げた信玄袋の中から飲み物を取り
出したのです。
紙パックの野菜ジュースの様でした。
彼は その裏にくっ付いてるストローを外そうとするのですが 彼の大きな指にはちょ
っと難しそうです。
強く摘まめばストローが潰れてしまいます。
まあ なんとかそれを外し 今度はそのビニール袋からストロー本体を取り出す作業で
す。
あの小さなビニール袋の頭を千切ります。
その小さな切れ端をどうするのかと見てますと、
彼は その小さな小さなビニールを切れ端をそこらに捨てることなく なんと信玄袋に
戻したのです。
えぇ、部屋の親方・女将さんの教育が行き届いてるのか、生まれ付いてのご両親のしつ
けがいいのでしょう。
そして、彼はストローをトップの膜にプツと付き差しますと ニッコリと微笑んでから
 一気に飲み干したのです。
喉のよっぽど渇いていたのでしょう、勢いあまって紙パックが変形しました。
当然のことながら彼はその紙パックも信玄袋に戻します。
 そして 再度彼の大きな手は信玄袋の中へ。そこから取り出したのは なんとなんと

まあ 大げさに言うこともないのですが コンビニのおにぎりでございます。
 コンビニのおにぎりは どの系列のコンビニでも同じ大きさです。
それが彼の体格 彼の大きな手の中にあると 一回りも二回りも小さく見えます。
彼は それを慣れた手つきでマニュアル通り①と書かれた帯を取ります。当然これも信
玄袋へ。
そして ②と記入されてるあたりを持ちますと 静かに静かに引いていきます。
そして ③番目もゆっくりゆっくりと引きはがし そして にっこっと微笑えんだので
す。
 コンビニのおにぎりは ご飯と海苔が隔離されていて 
いつ食べても パリパリの海苔の食感が楽しめておいしいのでございますが 
時々 2番と3番の袋を剥すとき海苔の端が折れて端が千切れて袋にくっ付いてくるとい
う憂いがございます。
まあ 大した大きさではないのですが 貧乏性なので なんだか気分の悪いものです。
 彼は その時 海苔が千切れることが無く うまくラッピングが剥がれたのでしょう

海苔が丸まる残ると嬉しいものです。
こんな小さな幸せは お相撲さんも我々もあんまり変わらないもののようでございます

 そして 彼はそのおにぎりをおもむろに口に運んだのです。
私は あんまりじろじろ見てると 彼も食べにくいだろうと配慮の元 自然体を装いな
がら チラチラと見ていたんです。
 彼は あれを何口で食べるんだろう?2口かな?いやいや やっぱり3口ぐらいかな?
なんて思いながら見てますと 
なんとなんと 彼は ガバッと1口で・・・いや まあ これは嘘ですが。
彼は なんと ウサギの様に小さく口を開け おちょぼ口でかじりだしたのですなぁ。
えええ。私は目が点になり、思わず2度見をしたほどでした。心では笑いをこらえるが
やっとでございました。
まあ 彼は何も悪いことも 不自然なことをやってるわけじゃありません。
私の お相撲さんは 何をするのも豪快にっという 勝手な思い込みが 裏切られただ
けなのでございます。
 こんなに美味しそうに、また、うれしそうにおにぎりをかじってる彼を見てますと、
まあ 彼は あんまり上位の番付にはならないような気もしました。
しかし、しばらく見てるうちに、反対に こんな お相撲さんこそが 強くなって貰い
たいなぁー。とも思ってきたんです。
こんな彼を応援しよう、と思ったのですが、名前は分かりません。今は顔も忘れてしま
いました。
福北ゆたか線ですので、彼は多分篠栗に部屋のある元寺尾関の錣山部屋の子だったんで
しょう。
今はどうしていることやら。

 その日は一日穏やかな気持ちで過ごすことが出来ました。

 ええ。お相撲さんが 電車に乗ってただおにぎりを食べた。というだけのお話でござ
いました。
落ちもなにもございません。フフフ。
 
 日馬富士、割れたビール瓶片付けたんでしょうか?
 
 錣山親方、いい力士を育ててください。よかったら内浜落語会見に来てください。(
場所中だから無理かな)
 
 あるマイナーな相撲ファンの一言でした。

About

2017年11月15日 14:52に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「またまた、投稿あり」です。

次の投稿は「『マイティー・ソー』最新版 ※ネタばれあり」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.32