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『二十四の瞳』

 『二十四の瞳』という作品をほのぼのとした、学校ドラマだと思っていた。

 原作、壷井栄。監督、木下恵介なら
 一般教養の日本人として常識の範囲内だと思ってた。

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 場面背景は昭和3年~昭和8年までの戦前作品。
 発表は、昭和54年。
 まぁいずれにせよ、アーリー昭和を描いた作品。

 最初は学園ホームドラマだと気楽に鑑賞。
 途中から、監督の意図する事柄にシフトチェンジして鑑賞。
 驚いた!
 何が驚いたって、今の教育現場をモノの見事に喝破している。

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 発表当時が昭和30年だとすると、凄まじいレッドパージの頃。

 もともと映画人にはアカが多いと言われていたころ。

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 木下監督の痛烈な社会批判作品。
 ご自分がいつパージされてもおかしくない頃。
 
 まだ、日教組の誕生を観ない頃を見事に描いている。
 感心した。

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2017年08月02日 17:07に投稿されたエントリーのページです。

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