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優秀な人材

 今時の落研に優秀な人材が集まるわけがない。
 落研。マイナーで、活動がやっかいで、華がない。しかも先輩たちがみなダサい。
 先輩が、を極めてない。
 そのを押し付けられる後輩は辛い。
 無駄が多すぎて利発な後輩は辞める。もしくは、自分勝手にやるしかない(主語私)。

 だいたい、落語の真髄・深淵に気付くまで最低20年はかかる。
   例外。プロは10年で気付かせてくれる。

 長い人生で、落研出身のアマチュアで素晴らしい人材を3人しか知らない。(主語:私)
 公表するとしこりが残るのでしない。

 優秀な人材は、国家公務員か上場企業か、マスコミかベンチャー成功者の下(もと)に行く。
 この説に科学的根拠はないが、
 優秀な人材は年収1000万は超えているという事実。それだけでも説得力がある。

 で、マイナーな団体・営利企業はどうやって優秀な人材を補てんするか。
 育てる。
 これ以外にない。

 じっくり、じっくり、気の遠くなるような、時間をかけて、何度も何度も失敗させて、我慢して育てる。
 組織の理念や仕組みを染み込ませる。

 企業セミナーの様を呈してるけど、これ以外にない。

 優秀でない者。つまり。
  脛に傷を持つ者。
  挫折感に苛まれた者。
  教育歴・就職歴でスポットライトを浴びたことのない者。
  あまりに軽率すぎる動機で来た者。

 を、優秀な人材として育てる。コレしかない。

 笑えるほど、途方もなく、とてつもなく、先が見えない。根気がいる。
 それが、落語。
 深いね。

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2015年09月30日 20:01に投稿されたエントリーのページです。

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