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『水俣一揆 一生を問う人々』

 「映画から娯楽性を取ってしまったら映画ではない。」
 某有名映画人が語った。
 全く意義はナイ。

 『水俣一揆』は映画作品として鑑賞すると迷宮。
 商業映画としてはもちろん成功しない。
 
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 私がドキュメンタリー映画が嫌いなのはこの一点。

 なのに「商業主義が心底嫌い。」
 私は映画だけは商業主義を許す。
 でないと、極めて偏屈になってしまう。
 スポーツの商業主義分、映画に譲る。

 で、
 『水俣一揆 一生を問う人々』という作品。
 私はこのような悲惨・辛酸きわまる作品にも娯楽性を見出す。

 川本さんが、過激にしかも諄々とチッソのバカ社長や重役連中を説得する名場面。

 アレに弁天小僧を見出してるのは、私だけ?
コレを語ると心底怒られるけど、あとわずかの人生。
 誤解を恐れずに言うと。
 何回か見たけど、やっぱり
 『音菊弁天小僧』(おとにきくべんてんこぞう)が観える。
 日本中に両方知ってる人は数少ない。

 水俣を語ると結構論戦参加できる。
 『苦海浄土』石牟礼さんも読んだし、「想思社」にも泊った。
 チッソ城下町水俣の現調も行った。

 水俣が日本人の【芸事】を覆すとは、思わない。 
 清和文楽も観た。

 気迫水俣、芸清和。

 人はだれしも一生かける。
 私のしょうもない人生だけど、二度とこの道は帰られない。 

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2015年09月21日 17:15に投稿されたエントリーのページです。

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