若者達は凄まじいサバイバルを越えていかなければ生き抜けない。
就職と結婚。は特に厳しい。
この二つの山は努力とチャンスをものにしなければならない。
誰にでも機会均等と、平等が保障されているはず。
ところが、最近どうもおかしな状況になりつつある。
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遺伝子キットと言うのがネットで販売されてるらしい。
自由商業主義経済だから、おおよそ何が販売されてもいいだろうが、利用の仕方。
遺伝子キットは必ずより正確になっていく。臨床現場ではもちろん最先鋭化している。
この技術が、就職と結婚に交わった時、とんでもない事が起こる。
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万全の態勢で内定をもらったはずの企業。
突然の不採用。
理由は詳らかにされない。
よく調べると、企業側がこっそり遺伝子調査をしていて、糖尿病の発症確率がかなり高い事が明らかになってた。本人も知らないのに。
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結婚直前。面白半分で買ってきた遺伝子キット。一戦交えた後ベットの中で調べたら、
彼氏の遺伝子に若年性アルツハイマー発症率が45%出た。彼女は蒼ざめる。
さぁ、こういう時代がそこまで来ている。
婚約するに当たって健康診断書を取り交わすまでは許される。
だが、遺伝子調査は止めた方がいい。
熱愛に水を差す。
愛は必ずさめる。
ただ、冷め方が、安っぽい遺伝子キットなんて、人生がもったいない。
「できちゃった婚」というのは、一番いい結婚形態だと思う。