映画の世界ははかりしれない。
もちろん、文学も落語も、浄瑠璃もだけど。
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終戦後15年の日本映画界に、ノンストップクライムアクション作品があった。
『どたんば。』監督内田吐夢。
炭鉱に濁流が流れ込んで、5人の炭鉱夫が閉じ込められる。
真っ暗。閉所。薄くなる酸素。
怒り狂う家族。作戦を練る地上。
朝鮮人労働者。
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完全なクライムパニックアクション。
この分野はハリウッドの独壇だと思っていた。
それが、東映映画人が
ロケ、セットを駆使して創り上げていた。
主演:志村喬(閉じ込められた、老炭鉱夫) 加藤嘉(小心な零細炭鉱経営者)
というだけで、観たくなる。
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だから、映画はやめられない。