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『どたんば。』

 映画の世界ははかりしれない。
 もちろん、文学も落語も、浄瑠璃もだけど。

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 終戦後15年の日本映画界に、ノンストップクライムアクション作品があった。

 『どたんば。』監督内田吐夢。

 炭鉱に濁流が流れ込んで、5人の炭鉱夫が閉じ込められる。
 真っ暗。閉所。薄くなる酸素。
 怒り狂う家族。作戦を練る地上。
 朝鮮人労働者。

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 完全なクライムパニックアクション。
 
 この分野はハリウッドの独壇だと思っていた。

 それが、東映映画人が
 ロケ、セットを駆使して創り上げていた。

 主演:志村喬(閉じ込められた、老炭鉱夫) 加藤嘉(小心な零細炭鉱経営者)
 というだけで、観たくなる。

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 だから、映画はやめられない。

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2015年06月23日 17:29に投稿されたエントリーのページです。

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