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『幕末太陽伝』

 この作品について書くのは3回目か4回目。
 おそらく重複するだろうが、観るたび何度でも書く。

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 落語の質量に圧倒される。

 オープニングの小沢昭一語りから、エンディングフランキー堺までの130分間落語に引きずりまわされ、圧力に抗いながら鑑賞(させてもらう)。

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 小沢昭一も、フランキー堺も、落語への畏敬の念を片時も離さず演じている。

 我々、素人は「畏れ多い」という畏敬の念をしばし忘れているのかもしれない。
 
 落語に接近させてもらっている、というひれ伏す感情。
 芸事に素人は近づくことさえ畏れ多い、という感情。

 芸事の真髄に近づくほど火傷度が上がる。
 イカロス状況。

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2015年02月07日 20:24に投稿されたエントリーのページです。

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