この作品について書くのは3回目か4回目。
おそらく重複するだろうが、観るたび何度でも書く。
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落語の質量に圧倒される。
オープニングの小沢昭一語りから、エンディングフランキー堺までの130分間落語に引きずりまわされ、圧力に抗いながら鑑賞(させてもらう)。
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小沢昭一も、フランキー堺も、落語への畏敬の念を片時も離さず演じている。
我々、素人は「畏れ多い」という畏敬の念をしばし忘れているのかもしれない。
落語に接近させてもらっている、というひれ伏す感情。
芸事に素人は近づくことさえ畏れ多い、という感情。
芸事の真髄に近づくほど火傷度が上がる。
イカロス状況。