勘楽独演会。
どうも、私が勘楽を褒めるということは、おかしなことだと、最近気が付いた。
勘心や楽狐を褒めるのと、・・・ちょっと違う。いやかなり違う。
権太郎は決してさん光を人前で褒めない。本人の前でも褒めないらしい。
志ん朝師匠が志ん上師匠を褒めてるのを聞いたことがない。
たとえ志ん上真打披露パーティー会場挨拶でも褒めてなかった。
別の話題で笑い取ってた。
で、私も勘楽への評価はしない。
周りのスタッフが良かった。その道の苦労人ばかり。
ただ、どら担当は除く。
おそらく、楽狐だ。勘心は演者だった。
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勘朝がしゃしゃり出る幕はなかった。
私がいないのにこれだけクオリティの高い会が出来るとは・・・。素晴らしい。
大向こうだけは私のために取っておいてくれてたのかナ?
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今日の演者の声の違いはどうしようもない。
10歳から芸事を始めたモノと、中年すぎで始めた者の間には超えられない年季が横たわる。
勘楽から学ぶところは盛りだくさん。
間投詞(「えー」「あのー」だという言葉のクラスタ)
のない語り。力まずに隅々まで通る声。
満席の客席。最後部の病人席で観ていて満足していた。