1969年作品。
篠田監督。主演女優岩下志摩。主演男優高麗屋中村吉衛門。ご存じ近松浄瑠璃ネタ。
大学祭の前夜祭で学生会館にかかった。当時1年生。粗忽家勘朝二十歳の秋。
残念ながら、当時の粗忽家勘朝にこの作品を観る素養がなかった。
当時誰がこの作品を大学祭にかけたのだろう。その彼女・彼を評価して惜しまない。
おそらく、その会場でこの作品を理解できてる者は3人もいなかったと思う。
少なくとも落研先輩にはそこまで格式ある感性をもつものはいなかった。
中美課程か小美課程の若者達。もしくは謡曲部か。
四半世紀経ってようやくこの作品の凄さが解った。
観終わった後息があがってて、どっと疲れてた。
映画を観て、ブチ切れて死ぬのは理想だけど、怖い。