『FURY』
に、ちょっと気になるセリフ。
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戦車の中。狭い閉ざされた空間。
追い詰められた軍人が酒を飲む。
直後咳き込んでのセリフ。
「ガソリンの味がする。」
とても無理なセリフ。
この軍人はカトリックインテリ。日常飲酒はない。
そんな彼がとても出すセリフではない。ガソリン飲酒経験があるはずがない。
この矛盾に気づかず流してしまうほど、無能ではない。(私)
どこかで聴いた。
半日考えた。
で、思い出した、ようやく。
『大脱走』から。
密造酒で、米独立記念日を祝う。
S.マックイーンらがおどけて祝う。
苦々しく見つめる、ドイツ兵。
実は『大脱走』も通過点。その前の作品がある。
『大脱走』は
『第17捕虜収容所』のリメイク(に違いない)。(言いきってしまうと反論が来る。)
似たシーンが多すぎる。
『大脱走』
名画中の名画にちがいない。
ただ、『第17・・』が先行上映されているからには、
・・・そのそしりを甘んじなければしかたない。
『第17捕虜収容所』
の名シーン。
密造酒を、高いチケット(確かタバコ数本)で買った捕虜が
「なんだこの酒は、ガソリンの味がする。」
その捕虜はきっとガソリンの味を知ってる。低所得者出身。
『FURY』のセリフ。
偶然ではない。当然必然。
ビリー・ワイルダー監督。へのリスペクト。
B.W.の作品は伏線・仕込みが多くて、観るたびにとっても疲れる。
最も尊敬する監督。(主語:私)。なんだけど、疲れる。
この程度の日記で評論するのに、あまりに畏れ多い。
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そんな監督作品を、どうでもいい『FURY』に使うことが畏れ多い。
ひかえろ(笑)!
三作品とも観ると解る。解っても誰も評価しない。自己満足。
所詮、映画ってそんなもん。落語もだけど。