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シャドーワーク

 今時、女性の社会参加に異を唱えるモノはいない。
 常識となった。良い事。
 彼女らの経済参加なしに日本の経済発展、ひいては先進国の発展はない。

 ここで、ちょっとした問題提起。
 「シャドーワーク」という言葉がある。
 賃金が支払われない、仕事の事。
 昔、銀行員のサービス残業が話題になった。教職員なんてシャドーワークなしでは形成されない。
 シャドーワークの典型例はなんといっても、主婦の家事労働。

 家事労働を愛情に支えられた無償奉仕と考えた時代もあった。時代錯誤。
 当然プロの家事労働者も登場する。
 育児も愛情無償奉仕。時代錯誤。プロの育児家がいる。保育士。
 もう一つ掘り下げよう。
 出産はどうだ。愛情無償奉仕か。さぁどうだ。
 逆転の発想を考えると、解きやすい。
 プロの出産者。稼働している。

 代理出産≒出産委託。
 職業としての妊婦。

 「男女共同参画社会」を語るとき、職業妊婦の是非も視野に入ってくる。
 職業妊婦は女性だが、そのマネジメントをするのは、たぶん男。
 そして、妊婦を職業にする者は好んでそれで稼いでいるのではない。
 また、依頼する夫婦は依頼される職業妊婦より多く稼ぐ。

 ここにも格差。

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2014年09月14日 08:39に投稿されたエントリーのページです。

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