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ダンゴムシ喰わせる先輩

 高校野球でダンゴムシ喰わせる事件発覚。

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 今は昔。某大学落研での話。

 3年生にS氏・J氏・T氏。らがいた。

 1年生に。K君・〇君。がいた。

 1年生〇君は3年先輩の言うことをよく聞いて稽古熱心。稽古会もサボらない。
 1年生K君は、マイペース・自己中心派。その上、調子よく、落語も上手かった。

 1年生Kは、3年T先輩から嫌われた。
 稽古もしなくて、結構ウケる。

 H敬老会に1年Kと、3年T氏で行った時
 1年、K君『野ざらし』バカ受け。
 3年、T氏『田能久』静寂、私語あちこち。

 公民館の帰り。
 1年K君。3年T氏から、イヤミたっぷり2時間。
 
 K「落語はおもしろければそれでいいんじゃないですか。」
 T「だから、おまえの落語はおもしろくないんだ。」

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 当時のK君の才能に、T氏の理論は負けていた。

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 お気づき、か。
 K君と言うのは、30年後の粗忽家勘朝。

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 ここで裏話。
 実は、当時のK君。
 大学の往復。通学バスに乗らずに、40分間毎日『野ざらし』を一人ごちながら、徒歩通学していた。

 K君の才能も。T氏の理論も間違ってない。
 そこが落語の深さ。
 
 ただ、才能を越える理論は、ない。

 だから才能がない先輩は、才能ある後輩にダンゴムシ喰わせる。
 そうでもしないと、威厳が保たれない。

 さすがにT先輩はダンゴムシ喰わせることはしなかった。
 ただ、勘朝は苦虫喰った。
 オチはココ。

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2014年09月08日 17:55に投稿されたエントリーのページです。

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