ケビン・コスナーが久しぶりに一枚看板で帰ってきたか…と思ったがまたまた駄作。
ただ、リュック・ベッソンに視点をずらすと様々な彼のパロディが出てきて、それはそれで面白い。
『96時間』から。離婚したCIA工作員の親父と娘。ストーリーがほぼ同じ。
『レオン』から。マチルダが生活していたアパートメントとほぼ同じと思わせる住居。
ドアを開けるとストレートな廊下。その両脇にバスルームや小さな部屋、奥がキッチン。
『TAXI』から。パリを駆け抜けるタクシー。パリの路地裏カーチェイス。
まだあったけど、忘れた。
他にも
『ボディガード』や『T3』からパクってきたシーンがある。
キッチンルームアクションは見飽きた。
無茶なシーンは数を挙げればきりがない。
ホテルの屋根を貫く拳銃弾丸はあり得ないだろう。日本家屋じゃあるまいし。
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ケビンコスナーにコメディタッチの演技力はない。
そこがブルースウィルスやシュワルツェネッカーとの大きな違い。
彼は一つの表情しかできない。
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結構な収穫はアンバー・ハードという女優。ベタな演技だけど。歌舞伎っぽくて面白い。『T3』のあまりに美しくて強いCAロボット戦士を彷彿とさせる。ケイト・ベッキンセールに迫る美しさ。
作品としては駄作。☆。
開始20分間は面白い。後半100分は退屈。この手の作品は進化しつくしている。