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『ひとり狼』

 市川雷蔵。
 股旅物の典型。

 客が赤面しそうな、くさいセリフが続出。
 七五調で滔々と語る。
 「母親から 産まれ出てきた時から 両の手に サイを握っていたのよ」
 「今夜もまた 卒塔婆の 夢を見そうだ」
 等々
 失笑さえこぼれるが、市川雷蔵だと決まる。
 
 映画が、歌舞伎から分離独立していく過程を考証できる。

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2014年05月07日 22:23に投稿されたエントリーのページです。

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