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『水俣-患者さんとその世界』

 ドキュメンタリー作品。
 1959年、水俣病が確認されて15年後の1971年作品。
 15年が長いか短いか。
 作品を見てると、つくづくチッソという会社の、罪の深さに思いやらされる。

 50年以上たった今、2014年でも裁判が続いてる。

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 この作品が世に出た時、
 水俣病患者さん達は地元から猛反発された。
 「患者が騒ぐから水俣病でいろいろ言われる。」
 「患者が出た家の前を通る時は息を止めろ。」
 「患者が出た家との親戚付き合いをやめろ。嫁の貰い手が無くなる。」
 悲惨な差別の実態。

 今の裁判は、その差別した側が【水俣病】を認定されるため訴訟を起こしてる。
 認定されれば莫大な金が出る。金銭はおそろしい。
 不知火海沿岸の無辜(むこ)の民をずたずたに引き裂いた。
 
 同じ構造が沖縄(奄美)・福島でも起きた。

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 この作品は35年前、福島を予言していた。
 基地を認めるか、チッソを誘致するか、原発を推進するか。

 毒まんじゅうは後が怖い。

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2014年04月10日 19:38に投稿されたエントリーのページです。

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