« 稽古会 | メイン | 『ジャッカルの日』リターン »

『それでも夜は明ける』

 オスカーを獲ったから観に行こうと思ったのでなく、他になかったから。消去法。

 もう一人のスティーブ・マックイーンの腕前がどんなものか。

 ----------

 主題は目新しくはないが、骨太く追究している。

 ただ、被差別黒人側から見ると、奴隷制度と真っ向から立ち向かう姿勢がズレている。
 隔靴掻痒感が残る。

 『マルコムX』(監督誰だっけ・・忘れた)や、「デンゼルワシントン」や「ウェズリー・スナイプス」彼ら一派に比べたら、甘い。
 吸血鬼に黒人はいないとか、訳のわからない差別意見が出たことがある。

 シドニー・ポワチエの評価が聞きたい。

 ----------

 この作品の最大の弱点は、役者陣に華がない。

 途中、突然ブラッドピットが出てくる。
 彼が銀幕に出ると、客席に圧がかかる。
 これこそが、役者に必要な華。
 B.P.だけがそれを発する。
 スポック博士クラスのB.カンバーバッチじゃ、まだまだ。

 ==========

 以上すべて、オリジナル私見。
 ことわっておかないと、まだバカがどこかでつぶやく。
 反論はご自由に。わざわざ知らせなくてもいい。

 ---------

 『ロボコップ』(リメイク)
 マーフィーがサイボーグになって現場に戻ってくる。ガンメタリック(黒)のボディ。
 相方の黒人刑事セリフ。
 「これで色まで兄弟(ブラザー)になったな。」
 粋なセリフ。
 ロボコップは色んな意味で被差別だと、気付かせる。

 アメリカ映画の真髄はこういったセリフにまで染み込んでる。

About

2014年03月16日 20:10に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「稽古会」です。

次の投稿は「『ジャッカルの日』リターン」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.32