どーってことのないラブコメディ。
年間100本なんてバカな目標を立てるから、駄作にぶち当たる。
などとぶつくさ文句を考えながらラスト45秒まで。そこで全部換算してくれる。
見事なラスト。
ラスト前のたった、二つ前のセリフがフラストレーションを一掃してくれる。
ネタバレするから書かないけど。見事な二段オチ。
結構なエクシタシー感。
こんなキレ味のいいラストを演出できる監督が育ってることに驚いた。
ただ、このエクスタシー感・二段オチに遭遇するためには、延々とヘタっピーな演技に120分近く付き合わなければならない。
主演も助演も全員ヘタ。
下手を演出する作品だからなんだろうか。
監督から「そこはもっと下手にやってよ!」というメガホンが入ったのかもしれない。
レンタルごっこでラスト45秒を味わっても、下手なホストとやったみたいなもの。
その程度の期待だったら、観ない方が・やらないほうがいい。
ホストと過ごした朝帰りの南新地。
ホステスと一緒のモーニングを済ませた天神改札。
できれば経験しないほうがいい。
経験してると、芸の幅が出来る。そのくらいのモン。
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リリーフランキーは前作の『 』忘れた、新潮文庫の例の暴露作品。で上手さを知った。
北側恵子という女優の、あまりに素人じみたセリフ回しと、素人離れした美しさに唖然とした。
女優、顔は主力商品。恐れ入りました。とにかく美しい。
鈴木京香?という女優が見事な引き立て役・かませ犬を演じてる。プライドを捨てた女優も悲しい。
女優の美しさは持たないんだよねぇ。儚い。
咲いて散る。
結構難しい。