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『掛け取り』

 落語。
 ネタと季節は密接。

 季節をあまり考えずにネタを出すことが多くなってきた。
 責任の所在がどうこうというのではなく、客に合わせているようだ。
 世間全体の季節感がなくなってきている。

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 ただ、どうしてもこの『掛け取り』だけは12月でないと乗らない。
 お客様もだが、演じている者が、切羽詰まった状況で演るのがイイ。

 春 『愛宕山』
 夏 『酢豆腐』
 秋 『目黒のさんま』
 冬 『時そば』を演るのとは違う。

 暮の『掛け取り』は別。
 このネタを若い時に仕込んでいてよかった。
 改めて覚えると大変。

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 忙(せわ)しない。というのは、環境もだが、心理的状況も大きい。 
 周りが、モソモソ動きまわってると世間がそういった状況になるから面白い。
 経済と似ている。

 夏の柳橋連合市場と、暮のソレとの違い。

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 今年の商店街寄席は『掛け取り』でお開き。

 たいしたネタじゃないけど、暮にふさわしい。
 すず柑が協力してくれて、バラエティーに富んだネタになる。

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 ♪ もういくつ寝ると・・・。

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2013年12月27日 17:41に投稿されたエントリーのページです。

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