新藤兼人。映画監督。長寿をまっとうしたので、作品数が多い。
「長生きするのも芸のうち」というが、「長生きは芸」と言いきっていい。
生き延びる設計≒(サバイバルプラン)を持っておかないと、長生きは出来ない。必ずふるい落とされる。
---------
で、新藤兼人監督。昨年他界。100歳。
『悪党』
生と性を柱に立てた、秀作。
音羽信子。性は無くても生への執着。
岸田今日子。性はあっても、生を捨てる諦観。
二人とも見事に演じている。
---------
たいして美人でもない岸田今日子を美しく見せる。
監督と、カメラと、照明、美術、の手腕はさすが。
プロデュースチームというのは、詐欺師集団。
1万円の価値しかないモノを100万で売りさばく。
悪党。
正義で映画は撮れない。
----------
映画ビギナーは『〇鹿物語』『〇ー〇の休日』あたりにすぐ引っかかる。
相手がトリックスターと知らずに引き込まれる。
満足していれば、騙されてる方が、幸せ。なのかも知れない。
深~く観ることが出来るようになると、・・。まぁいいか。