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『悪党』

 新藤兼人。映画監督。長寿をまっとうしたので、作品数が多い。
 「長生きするのも芸のうち」というが、「長生きは芸」と言いきっていい。

 生き延びる設計≒(サバイバルプラン)を持っておかないと、長生きは出来ない。必ずふるい落とされる。


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 で、新藤兼人監督。昨年他界。100歳。

 『悪党』
 生と性を柱に立てた、秀作。

 音羽信子。性は無くても生への執着。
 岸田今日子。性はあっても、生を捨てる諦観。
 二人とも見事に演じている。

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 たいして美人でもない岸田今日子を美しく見せる。
 監督と、カメラと、照明、美術、の手腕はさすが。
 
 プロデュースチームというのは、詐欺師集団。
 1万円の価値しかないモノを100万で売りさばく。
 悪党。

 正義で映画は撮れない。

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 映画ビギナーは『〇鹿物語』『〇ー〇の休日』あたりにすぐ引っかかる。
 相手がトリックスターと知らずに引き込まれる。
 満足していれば、騙されてる方が、幸せ。なのかも知れない。

 深~く観ることが出来るようになると、・・。まぁいいか。

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2013年11月11日 17:35に投稿されたエントリーのページです。

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