夏の終わり頃。
ビールを飲もうと思ったら、ビールがない!
「しまった!」
冷蔵庫にノンアルコールビールが数本。
「よし!」
ノンアルビー(NAB)に焼酎を混ぜて飲んだ、これが意外といける。
「うまい!」
調子に乗って、数日、焼酎の銘柄や配合を変えて自分に合うカクテルを追究する。
そして、完成!
「これだ!」
A社のNALにT社の乙類焼酎が合う。
飲みながら
「これって、いつかどこかでのんだよなぁ。」
しばし飲みながら、それがホッピーというビールがなかったころの偽ビールだと気が付いた。
ランニングコストで、第三ビールより高くついてる。
愕然。
「ビールがあるのに、ニセビールを飲んでるなんて!」
――――――――――
酒飲みは『飲酒』に対して、自分を見失う。
山口瞳という作家が『酒飲みの自己弁護』という名エッセイにまとめてる。
悲哀に満ちている。