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相撲の正しい見方

 先日【なぜ映画を映画館で観なければ・・・】という所見を書いたら、結構評判だったので、勘朝流相撲の見方講座。

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 相撲は、リズムで観る。

 
 15日間、一人の力士を絞って観ていると、リズムが見える。
 今評判の上り調子が解りやすい。
 今なら隠岐海・松凰山・高安・勢あたりが解りやすい。
 余程体格・体力がない限り15日連続フルパワーでは戦えない。

 で、途中一息二息ほど気をヌク(軽く流す)、負けてもいい対戦を作る。また、取り組みを作る行事も心得ていて、息をヌク相手との取り組みを作る。八百長と呼びたい奴は呼べばいい。
 で、9勝6敗。相当悪くても6勝9敗。
 これがプロの力士。

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 非難する愚かな客がいてもいい。ただ、本気で力士を育てる客なら、もっと長い目で観る。

 7日目、8日目、9日目、10日目、11日目、辺りは大方気をヌク対戦だから、玄人客は札(フダ)を買い渋る。で、札の市場レートが安くなる。ご存知?

 8勝7敗を3年間続けられる力士は相当なもの。

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 ただ、約15年に一度、予想を覆す力士が現れる。

 彼らこそが、トリックスター。牽引力士。

 谷風・雷電・男女ノ山・栃錦・力道山・小錦・貴乃花・曙・千代の富士・魁皇・朝青龍・白鳳・バルト、辺り。

 1場所の力士のリズム。年間のリズム。そして、20年に一度のトリックスターのリズム。

 
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 このリズムで大相撲は800年以上演ってきた。
 リズムを感じたとき、大相撲の本質が観える。

 大相撲にあれこれ小さな注文を付けている者が、とても小さく見える。

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2013年09月15日 18:02に投稿されたエントリーのページです。

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