『殺しの烙印』日活1967年。
日活と言えば、おしもおされもせぬ、日本映画の牽引映画製作会社。メジャー。
日活が傾き始めたのが40年ほど前。ロマンポルノ路線で息を吹き返したが、見ごとに沈没。
原因はポスト裕次郎。
裕次郎の後がいなかった。
『殺しの烙印』
宍戸錠。ストイックなギャング映画。そのうえゴダールの影響を受けた実験的な画像。
売れるわけがない。
裕次郎ムービーの成功は、解りやすさ。
裕次郎の長所を知らずに育ったが、『太陽に吠えろ』は確かに解りやすかった。
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宍戸錠のペコちゃんほっぺで、殺し屋は無理。どう見てもバラエティー。
あの顔でニヒルなセリフは、ビートたけしの笑いの餌食。
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日活の落日は、次世代をリクルートしなかった会社の怠慢が原因。