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精神的疾患

 精神病。と書くと何となく引いてしまいがちだが、人間に自我があり社会生活を送っている限り、誰しもグラディエーションがかかっている。(自分のことを正当化している)。

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 落語界の連中。今なら精神科医に世話になりそうな方々が続々登場してくる。
 『芝浜』  勝つぁん ≒ アルコール依存症
 『小言幸兵衛』   ≒ 妄想
 『文七元結』 長兵衛親方 ≒ ギャンブル依存
 『酢豆腐』 若旦那 ≒ 性同一障害  『五人廻し』にも出てくる
 『堀内』  ≒ 発達障害
 
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 江戸時代精神科医なんていなかったから、当然市井で生活していた。当たり前。

 近代化して病理も近代化して、精神科医が登場して。精神疾患患者が登場する。

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 たかが落語でここまで考える必要はない。
 お客様はそれでいい。
 
 だが、演る側は胎に入れておいた方が、落語に迫力が出てくる。

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 談志師匠が言ってた、
「落語は【イリュージョン】【狂気】だ。」
 と表現したのは、ここ(だと思う)。

 談志師匠はここに20代の頃から気付いていた。天才と言われる所以。

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2013年03月22日 09:56に投稿されたエントリーのページです。

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