精神病。と書くと何となく引いてしまいがちだが、人間に自我があり社会生活を送っている限り、誰しもグラディエーションがかかっている。(自分のことを正当化している)。
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落語界の連中。今なら精神科医に世話になりそうな方々が続々登場してくる。
『芝浜』 勝つぁん ≒ アルコール依存症
『小言幸兵衛』 ≒ 妄想
『文七元結』 長兵衛親方 ≒ ギャンブル依存
『酢豆腐』 若旦那 ≒ 性同一障害 『五人廻し』にも出てくる
『堀内』 ≒ 発達障害
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江戸時代精神科医なんていなかったから、当然市井で生活していた。当たり前。
近代化して病理も近代化して、精神科医が登場して。精神疾患患者が登場する。
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たかが落語でここまで考える必要はない。
お客様はそれでいい。
だが、演る側は胎に入れておいた方が、落語に迫力が出てくる。
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談志師匠が言ってた、
「落語は【イリュージョン】【狂気】だ。」
と表現したのは、ここ(だと思う)。
談志師匠はここに20代の頃から気付いていた。天才と言われる所以。