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『百年目』 扇遊師匠

 ・・・と言うネタの真髄がようやく理解できた。

 旦那が主役だったことに、35年かかってようやく気がついた。

 番頭さんは狂言回しだった。


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 前半2/3は番頭さん。
 花見も船遊びも、すべて番頭さん。


 ところが、要旨・主題・主役は旦那。

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 この噺、もちろん娯楽としても聴けるが、文芸としても聴ける。

 娯楽を楽しみたかったら、番頭さんに感情移入して。
 純文学作品として学ぶなら旦那に感情移入して。

 落語の深淵を覗いた。これを観たらもう帰り道は見つからない。

 粗忽家勘朝が、「落語だから。」だと騙されてた。

 ホントは怖い落語、そして扇遊師匠。
 怖さに気付いてない・・・ほうがよかった、(のかも知れない)。

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2013年03月10日 15:54に投稿されたエントリーのページです。

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