・・・と言うネタの真髄がようやく理解できた。
旦那が主役だったことに、35年かかってようやく気がついた。
番頭さんは狂言回しだった。
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前半2/3は番頭さん。
花見も船遊びも、すべて番頭さん。
ところが、要旨・主題・主役は旦那。
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この噺、もちろん娯楽としても聴けるが、文芸としても聴ける。
娯楽を楽しみたかったら、番頭さんに感情移入して。
純文学作品として学ぶなら旦那に感情移入して。
落語の深淵を覗いた。これを観たらもう帰り道は見つからない。
粗忽家勘朝が、「落語だから。」だと騙されてた。
ホントは怖い落語、そして扇遊師匠。
怖さに気付いてない・・・ほうがよかった、(のかも知れない)。