メンタル系病院の待合室。
4人がけのテーブルで一人新聞読んでたら、70がらみのおばあさんが、スタスタと一直線に近づいてきた。
対面の席を指して
「ちょっといいですか。」
「どうぞ。」と私。自分のテーブルでもない。
他が空いてるのに指定してきた。
少し認知症がらみかな?と思ってたら、突然語りかけられた。
「16日に何があるか、ご存知でっしょうか?」(強い北部九州なまり)
「えっ?」選挙以外何も知らなかった。
いきなりで驚いた。
「16日選挙があるんです。とても信頼できる方がおられて。その方を応援しているんです。」
眼がとても澄んである。視線をそらさない。
2分ほど説明を聴いてた。
「・・・で、いかがでしょうか。」票の勧誘だった。
ジャンクフードのバイトの少女より、電話の勧誘より数段上の説得力。
少し低めの声で応えた、「私、35年間労組を応援してますから・・・。」
「そうですかぁ。どうもおじゃましました。」
で、残念そうに去って行った。
その間一度も目をそらさなかった。
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政治・宗教はイデオロギーと切り離せない。
おばあさんのあまりに澄んだ眼が気になった。
営利目的だけで勧誘していないことだけは伝わってきたが、他が見えてない感じがした。
主義主張信条は大切だが、あまりに固まりすぎるとロクなことはない。
人間の悲惨な歴史はほとんどこれに起因している。
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投票率がどのくらいになるか見当もつかない。
選挙に行かないバカより、病院でオルグしまくってるおばあさんの方が評価できる。
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16日。どうなる。
前々回、小泉で酷い目にあった。
前回、ことごとく騙された。
で、今回はどんな目にあうのだろう。
最低、「放射能あびないだけ・戦争起こさないだけ」でもいいかと、かすかな望みをもってる。