« お役所仕事 | メイン | 子ども向けの落語ネタ »

落語の書籍

 最近、図書室に落語の本がとても増えた。
 昔からあったが、ここ5年で激増とは言わないが、増えた。子どもが読んで面白いのだろうか。

 売れるから出版社も出すのだろうけど。

 落語は読むものではない。読んで面白いこともないだろうが、読む時間があればもっと他に読むべき本・書籍がある。

 落語は鑑賞するもの。ライブを楽しむもの。
 落語の楽しさはライブにある。

 『寿限無』にしろ『子ほめ』にしろ、読んで笑えるものではない。
 読んで笑ったことがある人は、自分の感性を疑った方がいい。

 -------------------

 「先日亡くなったお爺さんに似て、ご長命の相で。」
 「爺さんそこでねているよ。」

 -------------------

 字ずらで笑えるか?

 ところが、これを扇遊師匠が演ッたとき、不覚に大爆笑してしまった。
 1000回くらい聴いたフレーズなのに。

 世の中には噺家さんの数だけ『子ほめ』がある。
 
 本に書くと、たった一つの『子ほめ』になるけど、『子ほめ』は約600パターンある。

 ---------------------

 落語の書籍を読んでると、
 「これって、子どもに落語の退屈さを教えてるんじゃないか?」
 と心配になる。

 ===================

 例外はもちろんある。
 小佐田定雄著『よむ落語』『5分で落語の読み聞かせ』は言うまでもなく。読んで面白い落語書籍。

About

2012年09月12日 18:31に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「お役所仕事」です。

次の投稿は「子ども向けの落語ネタ」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.32