最近、図書室に落語の本がとても増えた。
昔からあったが、ここ5年で激増とは言わないが、増えた。子どもが読んで面白いのだろうか。
売れるから出版社も出すのだろうけど。
落語は読むものではない。読んで面白いこともないだろうが、読む時間があればもっと他に読むべき本・書籍がある。
落語は鑑賞するもの。ライブを楽しむもの。
落語の楽しさはライブにある。
『寿限無』にしろ『子ほめ』にしろ、読んで笑えるものではない。
読んで笑ったことがある人は、自分の感性を疑った方がいい。
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「先日亡くなったお爺さんに似て、ご長命の相で。」
「爺さんそこでねているよ。」
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字ずらで笑えるか?
ところが、これを扇遊師匠が演ッたとき、不覚に大爆笑してしまった。
1000回くらい聴いたフレーズなのに。
世の中には噺家さんの数だけ『子ほめ』がある。
本に書くと、たった一つの『子ほめ』になるけど、『子ほめ』は約600パターンある。
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落語の書籍を読んでると、
「これって、子どもに落語の退屈さを教えてるんじゃないか?」
と心配になる。
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例外はもちろんある。
小佐田定雄著『よむ落語』『5分で落語の読み聞かせ』は言うまでもなく。読んで面白い落語書籍。