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『真昼の暗黒』

 1956年。橋本忍脚本。今村正監督。

 映画製作時に係争中だった強盗殺人事件。事件の矛盾を徹底的に追求したプロパガンダ映画。

 昔、映画は社会悪を追及する手段だった。

 今作るとするなら
 『東電OL殺人事件』
 『原子力発電暗黒の罠』
 『電力殿様賑御殿』
 だとか、でも今の監督は商業監督だから、だれも手を出しきれない。

 せいぜい創って
 『それでも私はやってない』程度。


 今村正。凄い監督。

 映画製作時は最高裁で争われていた、12年後無罪が確定。
 映画が判決に与えた影響は、少くなかったと思われる。

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 映画が娯楽だと思ってるなら、大間違い。
 娯楽の側面は大きいが、民意を引きずりまわすパワーを秘めている。


 戦時中、戦闘高揚への一翼も担ってた。映画の暗黒時代。

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2012年08月29日 18:55に投稿されたエントリーのページです。

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