イタリア映画を判で押したような作品、『人生、ここにあり!』。
笑わしてくれて、泣かせてくれて、そして、考えさせてくれる。
イタリア映画の、王道をはずさない。
一言で表現するなら。
【精神障害者】と言われる人々の自己マネジメント。を表現してる。
精神障害者と定義される方々は、自分の人生の自己決定権がない。
なぜなら、彼らによる第三者への侵害がただならぬ数が、現実に起こってるから。
交通事故等の加害責任のエッジが明確にならない者から、自己コントロールが未完のための、性犯罪まで。
そんな分野まで全部含めての作品。
この手の作品が、アメリカ映画だと、シロップトッピングの甘い味付け作品で終わるが、伊映画は違う。全部曝け出す。当然ながら答はない。それが現代の社会問題だから。
統合失調症の雇用、労働、SEX、恋愛、そして偏見まで全部アリ。
「俺たちはイカレてるけど、バカじゃない。」
作品中の統合失調者のセリフ。明らかにバカをばかにしてるけど、バカと狂ってる者は異なる。
深いセリフ。
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アメリカ映画の影響もある。
『お熱いのがお好き』や『ロッキー』まで垣間見える。
こういう【重箱つつき】も楽しい。