番組
『反対俥』(ネタおろし) とまと
『堀内』(ネタおろし) 勘心
『ちりとてちん』 勘々
お仲入り
抽選会 豆知識 勘朝
『中村仲蔵』 勘楽
お客様は多くはなかったが、よく笑っていただいて、演者と一体感のある落語会を創り上げることが出来た。
『反対俥』とまと。
とまとの芸の幅が広がっている。落語は男が演じるのに練りこまれてきたのだが、そこをとまとが、巧みに自分の守備範囲に持ちこんできている。何度聞いても笑える。
女子落語で悩んでいる方があれば、とまとを参考にするといい。
『堀内』勘心。
演じ方に悩んでいた。一時は商店街寄席にかけることすら、躊躇(ためら)っていたが、稽古量で克服した。語り込んで、うまく口に乗せた。サゲ前で数回噛んだのが実に惜しい。まだ稽古が足りないということ。サゲでよくしくじる(笑)。
『ちりとてちん』勘々。
勘々が出ると、客席が賑やかになる。もしかすると、三平師匠(もちろん先代、今の三平は話にならない)の要素を持ってるのかもしれない。粗がたくさんあるのだが、お客様が喜んでいるから、アレでいいのかもしれない。いや、きっといいのだろう。
『中村仲蔵』勘楽。
勘楽にとって自家薬籠中のネタ。ネタおろしの時、寝言に出てくるほど稽古してるから、自信に充ち溢れて演じられる。
お客様に≪聴かせてやっている≫。客は安心して話に入り込んでいく。安心しすぎて寝ている人もいた(笑)。これも一興。
満席には遠かったが、落語会としては成功。
お客様が満ち足りた表情でお帰りになってある。席亭も満足。