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『お楽しみはこれからだ』

 今日始業式の学校が多い。

 これから始まる大レース~♪  というヤツ
 いよいよ1年間の幕が切って落とされる。

 今夜の夕食はかまびすしい。

 「〇〇先生になった~♪。」
 「〇〇ちゃんと別のクラス♭(涙)。」
 
 学級というのは、初中等児童生徒にとって、かなりなギャンブル。
 当たり外れがズドンと体に響く。

 学級・クラスは、全く自分の意向を取り入れてくれない社会。そんな社会が勝手に構成される。
 嫌だからと言って一人降りることも難しい。
 将来天皇になるかも知れない、やんごとなき方でもいじめられる昨今。
 
 自分の自由をかなり制限される。自由が効かないからこそ、鍛えられる。

 親からすると心配でしょうがない。
 親は現実を見ないほうがいい。現実を知ると、どんな親だろうと、我が子に肩入れしたくなる。しかし、それが子どもをひ弱にする。

 家じゃ、我がまま放題な子が、自由を剥奪されて、耐えて強くなる。必ず強くなる。
 それが、学級・クラス・集団という社会。ある意味無法な社会ともいえる。

 現実の世の中は過酷。成人・大人にとって、避けることのできない社会。

 社会で詐欺被害に合われる方も、引っかけるのも、いる。
 合法的に搾取する電力会社もあれば、電力会社から袖の下まがいの金を貰ってる学者、政治家、官僚もいる。江副もいれば、堀江も、柳井もいる。

 学級・クラスは、そのシミュレーションともなる。どうにもならない社会を、疑似体験できる。

 これから1年間。多くの困難を一人で越えて行かなければならない。先生は寄り添ってくれるが、最後は自分で越えるしかない。

 越えられない者もいるが、とても残念。 
 越えられなかったら、人生のどこかに問題を先送りする。

 このヒリヒリする感じが、堪らない。
 それが、1学期の始業式。
 これからがたまらなく面白い。

 『お楽しみはこれからだ』越えて行く体験が、大きくしてくれる。(『ジョルスン物語』より)

 
 (参考:『沈黙の町で』朝日新聞連載)

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2012年04月04日 19:43に投稿されたエントリーのページです。

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