歌舞伎・落語・文楽等々の古典芸能を観た後、話をするのは楽しい。
ただ、古典芸能を語り合える同志(シンパ)が極めて少ないので、そうそう語りあえる時間はない。
勘心と、歌舞伎の話が出来るようになった。
同じ『天竺徳兵衛新噺』を観た者同志として、話が通る。
歌舞伎の芸談は江戸時代から300年間。変わってない(たぶん)。
その時代の団十朗がいて、菊五郎がいて、猿之助、(初代猿之助が江戸時代いたかは不明。)について市井の人々は語り合ってた。
それが連綿と続いてきて、今なお語り継がれている。
亀次郎を博多で観られるのは、最後。
「亀次郎良かったよねぇ!」というような話を勘心と二人で語りあった。極めてマイノリティな会話。
「福助以外にあれだけの艶っぽい女を演じられるのはいない!」
「紅葉狩の所作台の音がいい!」
なんて、共感してくれるものはいない。
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雀右衛門、京家が亡くなった。もう観られない。
ありがたい役者がまた亡くなった。
でも、歌舞伎は動じない。
海老蔵は禁酒してるし、4代目猿之助は伸び盛り。