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「それでお前、かいたのかよ!?」

 打ち上げに、二人の師匠と、お弟子さん一人がいた。

 落語家さん達は、大家族。
 全員が落語長屋の住人。
 兄弟と親子と孫、親戚で構成されている。
 素人は決して入らせてもらえない。

 住まわせてもらうために、全員厳しい前座修行を越えられる。

 素人は、首相官邸に住むことは出来る。皇族になることも出来る。
 しかし、落語長屋には、生涯住めない。


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 落語長屋にだけ通用する言葉・符牒がある。
 傍(はた)で聴いてて、「???」となる。
 ご自分らは通じてるけど、素人には異国語でしかない。


 こえびがハングルで韓国人としゃべってる。
 手話を習ったばかりの小学四年生が、手話で遊ぶ約束をしている。

 何しゃべってるのか理解不能。そんな状況。


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 打ち上げの会話の流れで、正朝師匠が、笑いながらも、厳しく問いただした。

 「それでお前、かいたのかよ!?」

 通訳は出来るが、使えない。使っちゃいけない。

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 時々、素人が【かぜ】【だるま】等々の噺家さんの符牒を使ってるのを耳にする。
 半可通で、はなはだみっともない。
 

 落語長屋の住人になれなかった者のコンプレックス。
 ずーーっとひきずってる(涙)。

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2012年02月13日 18:51に投稿されたエントリーのページです。

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