長い正朝師匠とのお付き合い。
独演会でだけでも、8回目。
扇遊師匠との二人会を含めると10回を越える。正確には知らない。
記録と記憶が苦手。
番組
一.『千早ふる』 まどか
一.『心筋梗塞闘病記』 正朝
一.『風呂敷』 正朝
お仲入り
一.『犬の眼』 勘尺
一.『文七元結』 正朝
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落語会とは、二時間~二時間半の舞台演芸。
木戸口を入ったお客様が、二時間半後、木戸口を出られるときに、払ったオアシ(=木戸銭)に満足していただくか、ご不満を持たれるか。その分かれ道。
そこに責任を持つのが、興業師の腕。
今回も、興業師として最大の自己評価をしている。
途中で小屋外の雑音が少々気になった。『文七元結』口演直後から、全く聞こえなくなった。音はしてたのだろうが、お客様は全部、正朝師匠の術中に入ってた。そう、催眠術。
たとえ、商店街に小型パイナップル弾が炸裂しても、気付かなかった。
術中に入るとは、そんなもの。
四月の正太郎への布石が打たれた。
そして、四月の正太郎が、第九回正朝独演会の種をまく。
布陣を張るのが粗忽家勘朝。興業師冥利につきる。
聞き逃した客は残念。これがライブ。