二世代下の子どもたちと接していると、時として、異様な尊敬を受けるときがある。
「先生。『妖怪人間』知ってる?」
「もしかして、それ『妖怪人間ベム』のこと?」
「そう、それ!」
調子に載って、1番をフルコーラスで歌ったとき、どよめいた。
『妖怪人間ベム』がリデュースされてるらしい。
30年以上昔、完全にオンタイムで視聴してるから、本格的に語れる。
その後、何回もリサイクルされて、再放送されている。
ただ、時代背景にそぐわないこともあり、セリフがカットされたり、放送禁止もあったりと残念なこともある(らしい)。
『ベム』がタイトルに付いてる割に、主人公は『ベロ』が多い。これは、『天才バカボン』と同じ。
【人造人間】という設定は、今の番組でも活かされているのだろうか。
【人造で生命体を創るのに人類はまだ成功したことがない】という無理な設定。
【突然変異】のほうがまだ、理解できる。
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生命体の存続理由は
【種族維持】【遺伝子の継続】。これに尽きる。
これ以上でも、これ以下でもない。
ベム・ベラ・ベロの存在理由はかなり無理がある。
【ツチノコ】【座敷わらし】【雪男】【バンパイア】【霊魂】は、物珍しさがあって興味は引くけど、自然界の摂理を覆(くつがえ)すまではない。
以上のことを、小学校の教師は決して発言しない。
サンタさんを否定しない幼年教育の先達と同じ。
【妖怪人間】という設定の脆(もろ)さに、気付くのは中学生で遺伝子を学習してから。種族保存しない。
科学は、ロマンを駆逐する(笑)。宗教とどうしても相いれない。