若い連中は知らない事件。『東電OL殺人事件』。
東電のケチのつき始めは、この事件から。
この事件は奇妙なことが複雑に絡み合っている。解きほぐすのは相当の労力がいる。
その1
冤罪に間違いない。
狭山、足利、で不当判決を出している高木という同じ裁判官が有罪判決を出している。一審で無罪が出ていたにもかかわらず。
先進国で一審無罪が出たら、即釈放。日本の司法制度が3等国並みと言われる所以。
ところが、別件で立件して不当拘留しての2審有罪。
日教組も解放同盟もまったく動かなかった。人権啓発団体にしてはあまりに鈍い。
その2
マスコミが追わない。
典型的な動きが『朝日』。『東電OL殺人事件』という表現さえ、使わない。
『管理職OL殺人』と表現している。もしくは無視。
東京電力が朝日新聞にただならぬ広告料を払っていることを考えれば、無理からぬことかもしれないが。本当にそういった理由なら。朝日新聞にジャーナリズムは鴻毛さえないということ。
朝日を取っていながら情けない。他よりましという消去法で取ってるだけなんだけど。
その3
もしこの被疑者がアングロサクソン、中国人、朝鮮・韓国人だったなら、検察はここまで追ってない。
ブラックマンが白人でなく。ネパール人、フィリピン人、イラン人だったら、警察はあそこまで追ってない。
海上保安庁に当て逃げした中国人。
当て逃げしたのがスリランカ船籍・パキスタン船籍だったら、保安庁は機関銃で銃撃している。海上保安庁には重火器が搭載されている。
外交問題にして、強く犯人の引き渡しを要求している。
以上の例を上げるまでもなく、日本の検察は外国人に対して、その国籍で差別している。検察は認めないが客観的な事実が物語っている。
無実で捕らわれている、ゴビンタ容疑者はネパール人。検察が強気で出るはず。
ネパールはODAで日本が札束で叩いている国。そこの政府がちっぽけな民間人で外交問題にするわけがない。
強気に出る理由が見える。もちろん検察は認めてないが、これが真実。
その4
殺害された、東電OL渡辺泰子はあきらかな企業内女性差別を受けて、管理職レースからおとされている。
しかもその時彼女を、ただ男だからと言って打ち負かした男性が。何と、先日福島県民に土下座した社長。
渡辺泰子の父親も東電社員で冷飯食わされている。
その5
拉致家族に東電の影も見える。
その6
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もっとイロイロ複雑怪奇で魑魅魍魎の事件。
この事件に圧力がかかるのは、当然かもしれない。
そこに切り込んでいくのがジャーナリスト。
しかし、新聞記者は書けない。記者クラブに属していないフリーランスしか迫れない。
ネットの方が今のマスコミよりマシ。ガセも多いが(ガセ85%かな)、かなり真に迫ってる情報もある。腰が引けたマスコミに期待しない。
渡辺泰子の衣類から第三者のDNA判定が出た。
足利事件と同じ方向に動き出している。
検察のコメントがふるっている。
「今回のDNA判定がゴビンダ容疑者の犯行を揺るがすものではない。裁判のやり直しは必要ない。」だと。どんな素人だってこの発言が苦し紛れの開き直りと解る。
最高裁で再審やり直しが出た時の、検察のコメントが楽しみ。
大阪地検もバカぞろいだが、東京高検も同じ。権力の乱用。
『秋霜烈日』のバッチが泣いている。