では、またまた、情報産業の裏を。
別にマスコミに出たかったから、落語をやってたわけではない。
35年前福岡で落語をやるものは『Φ(空集合)≒0』。本当に珍しかった。今でこそ落語が市民権を得たけど、誰も見向きもしてなかった。
マスコミは珍しいものを毎日探している。番組や紙面を創り上げるために必要不可欠。
内浜落語会はうってつけ。落語というあたりさわりのない伝統芸で、しかも仕掛けている粗忽家勘朝というのが、おとなしそうな地方公務員。
昔は結構大人しかった。
何回か取材受けているうちに、マスコミの怪しさに気付いてきた。
① 居丈高な態度 「取材してやるぞ」という奴。
② 情報産業・マスコミは偉い仕事なんだぞ という鼻に付く所業 取材側の都合が優先する。
③ シナリオ通りの発言誘導
どうも、マスコミはデータベースを持っているらしく。こちらの情報をいろいろ持ってる。そこら辺りは警察と似ている。コワいね。
数か月のずれで、2局別のTVから、夕方のニュース番組の取材を受けた。
番組を見て驚いたのは、全く違った取材を受けて、全く違ったクルーが来て、出来上がった番組が、ほとんど同じ。カメラワークも、カット割りも。カットの構成も。
マスコミの本質を垣間見た。どうも番組にはモデルとなる『型』があるらしい。その型に、ソースを一つ一つ、間違えずに埋めて行けば番組は出来上がる。
そのうち、こちらもマスコミを見抜く目が出来てきた。
その頃、ピカイチの腕を持った若いディレクターと出会った。
彼はどのマスコミ関係者とは違った目を持っていて、発想も、思考回路も、構想も違ってた。
「マスコミにもこういう有能な奴がいるんだ。」
と感心してたら、その彼、あっさりマスコミ界からあしをあらった。
彼の方から、マスコミに見切りをつけてた。
有能な者は、今のマスコミなら見限る。インターネットに、いいようにあしらわれてる。
どうしてるんだろう、M元ディレクター。成功しているに違いない。
一番無能だと思った奴は、F〇Sのバカ。
「僕も落語に興味あるんです。ケイオー大学の時に落研に友だちがいたんです。」
と言いながら、志ん朝師匠と談志師匠の違いさえ答えられない。
こっちが質問していた。
バカをあしらわれてるとも気付かずに。KO大学のランクを一人で下げまくって、福岡のローカル局で、ローカルな取材をしている愚痴を聞かされた。
情報産業の斜陽。