勘栄・つき姫、ほぼ同時期入門。1週間勘栄が速かったかな。
芸風は全く異なる。
二人ともその世界のエキスパートで、『人前でのしゃべり』は二人ともプロ。大観衆を前にしても臆することなく語れる。
ところがこの『しゃべりのプロ』が落語にとってはプラスになるとは限らない。
この10カ月、二人とも本当によく稽古してきた。場数もたくさん踏んで来た。落語らしく(失礼)なって来た。
24日、つき姫と、筑紫野市市民図書館で。
25日、勘栄と、小笹公民館でいっしょだった。
傍で聴いてて、とても落語を初めて1年未満とは思えない。
落語はただ覚えて、しゃべりゃいいってもんじゃない。
声、語り、リズム、呼吸、駆け引き、間の取り方等々、肌で覚える感覚がある。
『燃えよドラゴン』で、ブルース・リーが少年に言った名セリフ
「頭で考えるな。肌で掴め。」
これに尽きる。
二人とも、初会のお客様相手に、多くの【くすぐり】で笑わせている。これはかなりなレベル。
一番経験が浅い世代がこれだから、次入ってくる者の前にドカーンと立ちふさがる。
(ちょうど今、自己破門した者が二人いるので、二席空いてる。)
道場破りが来たら二人が相手してくれる(笑)。
ただ、二人ともあんまり落語に入れ込みすぎると、本業がおろそかになる。
「人に言う前に、自分の心配しろ。」と言われる。余計なお世話。