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稽古

 どのような芸事にでも稽古は付きもの。

 あふれんばかりの才能があっても、それが花開くのは稽古があるから。

 ヘタほど稽古嫌いで、結果を期待する。

 稽古は、おいそれと結果を出してくれない。だから途中で、ねを上げる。
 ただ、効果の上がる稽古のやり方がある。
 ネタが入ったら、とにかく人に見てもらう。出来るだけ多くの人に見てもらう。
 壁やふすまに向かって稽古しているより、第三者に観てもらう方がどれだけ効果が上がるか。
 月二回の稽古会で噺に磨きをかける。誰かれ捕まえて自分のネタを聴いてもらう。


 もっと効果が上がるのは、生の高座に上がる。
 お客様に割食ってもらって、稽古に付き合ってもらう。この効果は絶大。100回一人でブツブツつぶやくより、必ず上手くなる。。
 寄席で、毎日上がる前座さんが、急に上手くなるのはこのおかげ。

 残念ながら、ウチには毎日上がる高座はない。だから、あちこちからライブの依頼があったら、上がるに限る。大変なライブであればある程いい稽古になる。
 お客様に稽古付けてもらってる。場数踏んだ方が必ず上手になる。

 ただ、稽古を優先させると、生活に歪が生じる。このバランスが難しい。

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2011年07月29日 21:06に投稿されたエントリーのページです。

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