どのような芸事にでも稽古は付きもの。
あふれんばかりの才能があっても、それが花開くのは稽古があるから。
ヘタほど稽古嫌いで、結果を期待する。
稽古は、おいそれと結果を出してくれない。だから途中で、ねを上げる。
ただ、効果の上がる稽古のやり方がある。
ネタが入ったら、とにかく人に見てもらう。出来るだけ多くの人に見てもらう。
壁やふすまに向かって稽古しているより、第三者に観てもらう方がどれだけ効果が上がるか。
月二回の稽古会で噺に磨きをかける。誰かれ捕まえて自分のネタを聴いてもらう。
もっと効果が上がるのは、生の高座に上がる。
お客様に割食ってもらって、稽古に付き合ってもらう。この効果は絶大。100回一人でブツブツつぶやくより、必ず上手くなる。。
寄席で、毎日上がる前座さんが、急に上手くなるのはこのおかげ。
残念ながら、ウチには毎日上がる高座はない。だから、あちこちからライブの依頼があったら、上がるに限る。大変なライブであればある程いい稽古になる。
お客様に稽古付けてもらってる。場数踏んだ方が必ず上手になる。
ただ、稽古を優先させると、生活に歪が生じる。このバランスが難しい。