なぜこの映画が【午前10時の映画祭】に入っているか疑問。
たいした作品でもない。
答は次の4点にある。
①野球映画を、50本のうち1本は入れておきたい。
②ジョディ・フォスターと対立軸のティタム・オニールを入れておきたい。
③セレクターの中の【ロリコン】がどうしても入れておきたいと粘った。
④勘朝が気付かなかった奥の深さがある。
どれも、違うような。
アメリカ映画のいいところ。スタンスがマイノリティに置いてある。
この作品でも変わらない。
どうしようもない少年野球チーム『ベアーズ』が勝ち抜いていく。
『ベアーズ』はマイノリティーの寄せ集め。
【ユダヤ】【黒人】【メキシコ人】【発達障害※】【過食症※】【虐待児童※】そして最後が【女】。差別用語辞典の様だが、全部映画中の科白。※除く。当時はきめの細かい表現がなかった。
ティタム・オニールがチームに入ってきたとき、アーリア系と見られるけんかっ早い少年が
「ユダヤに黒人、メキシコ人。そのうえ今度は『女』かよ。」と、ものの見事な差別発言。
このチームがWASPチームと渡り合う。
2時間で、よく一人ひとりのキャラクターを説明できたなと感心する。
テイタム.オニールは、少なくともこの作品完成時はジョディ.フォスターよりいい。
その後抜かれて、今では比較対象にさえならない。彼女の才能を蚕食しつくした、品の悪いテニスプレイヤーの罪は重すぎる。
T.オニールがスピッドボールを投げるシーン。伝説に残る。
帽子のつば裏にワセリンセット。ボールに塗って、見事にボールにスピンをかける。そういえば当時このボールが流行った。
この頃から、ピッチャーが指をなめると反則になる。
カメラが76センチ落ちるカーブ(実際はスピッドボール)を撮っている。
投げてるのはT.オニールに違いない。ホントに投げてるのだろうか?謎が残る。
こんな謎は、ずーっと謎のままでいい。伝説として次世代に伝えられる。
今なら軽くCG処理。全く面白くない。
T.オニール名セリフ集
「わたしのカーブは今でも、76センチ落ちるのよ。」
「まだ膨らんでない小さな胸でも痛いわ。」
「もうすぐブラしなきゃならない年よ。」
T.オニールなら、ロリコンも理解できる。答は③か。