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行楽弁当

 いろんな要素が詰まった、行楽弁当のような第171回商店街寄席。

 番組
 『粗忽の釘』  勘心
 『子ほめ』   勘タク
 『厩火事』   勘朝
  お仲入り
 『桃太郎』   つき姫
 『愛宕山』   勘朝

 【デビュー】
 つき姫・勘タク商店街寄席デビュー。
 お客様に好かれる、というのはとても大切なこと。二人とも、とても可愛がってもらった。
 勘タク、しくじる。稽古はどれだけやっても、やり足りないということ。内浜のコンセプト。
 つき姫≪銀の匙≫は天性。女は愛嬌、というが、その教科書になる。次の噺のセレクトが楽しみ。

 二人とも初々(ういうい)しい。

 【中堅層】
 新世代との違いを、勘心がビシリと表現。落語は、やっぱり場数がものをいう。
 もう、ただのおっさんではない(笑)。銀の匙に対して、いぶし銀とでもいったところ。

 【55勘朝】
 久しぶりに二席演る。体力はまだ大丈夫だった。
 『厩火事』20年、『愛宕山』7年演り続けている。お崎さん、新公、一八、旦那達にどう入り込むか、なかなか到達点は見えない。到達点は、ないんだろうけど、とりあえず、設定しておかないと方向が見えない。
 落語界のスーパースターたちに敬意を払い、そして感謝。

 【スタッフ】
 演者に光があたってるが、支えてる連中が大勢いる。企画、運営、受け付け、会場設営、下座、稽古等々。大勢でよってたかって、創り上げる。
 有能な連中ばかり。しかし、その能力が実生活で活かされてないから、傷をなめ合うコミュニティが必要。失礼(笑)。

 【デストロイ】
 苦労して創り上げたものを、大騒ぎしてぶち壊す。しかもぶち壊し作業はすべて手出し。この熱意はどこから来るのだろう。
 「人間は遊びたいがために、額に汗して働くんだ。」『愛宕山』の旦那の一言が物語る。


 行楽弁当ごちそうさまでした。 

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2011年05月29日 04:41に投稿されたエントリーのページです。

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