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『ハスラー』

 昨日の『ブラック スワン』の失策を帳消しにしてくれた。
 ひどい映画は活力を奪うから始末に悪い。

 『ハスラー』。(だからと言って、『ハスラー』が元気の出る映画ではない。)

 スクリーンで観たのは初めて。日曜洋画劇場と、ビデオでしかない。 
 もちろんP.ニューマンはいいが、ミネソタ・ファッツもいい。

 08君と初めて会った時どこかで見た顔だなぁ、と考えた。約半年後、突然『ミネソタ ファッツ』を思い出した。


 ギャンブラーたちの退廃的な生きざまがよく表現できている。

 25年後の『ハスラー2』で、ギャンブラーたちの退廃観を、見事にトムクルーズが健康的に塗り替えている。これには驚いた。

 『ハスラー』はギャンブラー映画だが、別にもう一本の柱で『破滅的な恋愛』としても描かれている。
 この女性像が『ハスラー2』でまた大転換しているところも、見どころ。

 『ハスラー2』は『ハスラー』の単なる続編ではない。25年間でアメリカ社会が変革したことを表現している。

 『ハスラー2』は『ハスラー』を観ておかないと、本当の理解は出来ない。
 また、『ハスラー』は『ハスラー2』を観るとより深い味わいが出来る。
 アメリカ映画のトリックプレイ。P.ニューマンのなせる技。

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2011年05月21日 14:14に投稿されたエントリーのページです。

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