『午前10時の映画祭(もう一度観たい映画50)』最後の上映が、『ブリット』。
全国であってるらしいから、オープンとエンドは各地で違うが、福岡はスティーブ・マックイーンに尽きる。『大脱走』ではじまって、『ブリット』で終わる。
『ブリット』を小屋で観るのは初めて。毎度毎度の『日曜映画劇場』。
貧困家庭の高校生にそうそう映画館に通うゆとりはない。
で、今回スクリーンで初めてみて、TVでは絶対味わえないことに気付いた。
映画史に燦然と残る、サンフランシスコのカーチェイス。
この臨場感を、その後の映画は、越えてきれない。
観ているだけで『-G(重力加速度)』が体にガンガン来る。当然、画像酔いも来る。でもこの映像は二度と観れないと知っているから、おう吐をこらえて見入る。
初め、自分だけかと思っていたら、隣の50代のおばちゃんも、席に埋もれて呻いていた。
これは凄い。TVでストーリーだけ知ってる『観たつもりファン』には理解できない。
『ブリット』はずしてもいい映画だと思っていた。ちょうど寒波で落語会が没になって、観られた。
『ブリット』はずしてはいけない映画だった。
『ジャクリーン・ビセット』はあしたのこころだぁ~。