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マラソンに関する一考察

 今年も『福岡国際マラソン』を観戦した。

 根っからの福岡育ちなら、『福岡国際マラソン』が『福岡朝日マラソン』と言っていたころから観ているはず。

 福岡の冬はスポーツとともに深まる。
 九州場所→福岡国際マラソン→福岡女子柔道。

 昔、昔。マラソンが全く『銭』にならない頃から、福岡マラソンはあっていた。
 突然瀬古だとか、中山だとかのスター選手が出てきて、しかも都大路の高校女子駅伝の経済効果が叫ばれるようになって『長距離レース』が注目を浴びるようになってきた。
 選手や出身母体にお金が流れた。

 何より、瀬古の登場は大きかった。何しろ二時間、延々と『SB』マークをつけて走るものだから、そのPR効果は計り知れない。

 その頃から『長距離界』がおかしくなった。
 長距離が盛んになるにつれて、選手が育たなくなってきた。凄い矛盾。

 裏を知っている者は周知。


 長距離選手は消耗品。どこでピークを迎えるかは、『頭のいい選手』なら誰でも知っている。ヒアルロン酸だかグルコサミンだかは知らないが、人の持っている量はみな平等(と思う)。長距離レースに出れば誰でも消耗する。

 今年福岡マラソンで優勝したガリブは38歳。若いころ長距離を全く走ってない。
 反面、鳴り物入りで走った今井25歳(か?)。中学、高校と走って箱根で、『坂の神』と言われた。

 この二人の違いをどう考察するか。

 マラソンランナーは消耗品。今井のピークは過ぎている。もう膝、腰椎のショックアブソーバーが疲弊している。
 
 今年の1月も書いたけど、箱根のスター『柏原』をリオデジャネイロ・オリンピックで走らせるなら、今年の箱根に出してはいけない。柏原が、頭のいい選手であることを祈っている。大学の名前のために自分を消費することはない。

 君原が3回連続オリンピック入賞(うち1回は銀メダル)をなしたのは偉業。これは、箱根に出てないから。
 その頃の箱根は、ただ関東圏大学のイベントにすぎなかった。

 確かに、今の箱根は面白い。でも、選手を消耗品として扱っているのは事実。走る大学広告塔。アドレース。
 国際レースで通用する選手をみんな潰している。

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2010年12月05日 14:15に投稿されたエントリーのページです。

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